時雨莊圖書室『文ヲノ棚』弐段目

Shigure-sou2008-08-06

 時雨莊圖書室の蔵書紹介企画・第2回目です。
 今回からはテーマを決めて紹介します。

テーマ「詩」

 テーマは「詩」。気に入りの詩集とその他。

『新編 中原中也 全集』

新編 中原中也全集〈第1巻〉詩1

新編 中原中也全集〈第1巻〉詩1

 私の卒業研究対象。全集は、第一巻が詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』など、第二巻が未発表詩編などを集めたもの。
 研究対象なので詳しくは伏せますが、第一巻に収められている2冊の詩集の構造が、実に面白いです。

茨木のり子『自分の感受性くらい』

自分の感受性くらい

自分の感受性くらい

 表題詩は、高校の頃衝撃を受けた詩。あまりにストレートすぎるが、こういうものが心に響く時もある。
 ところで、出版社の「花神社」、私はずっと「はなじんじゃ」だと思っていた…(正しくは「かしんしゃ」)。別の学生が注意されてて知りました。

西島大介『土曜日の実験室 詩と批評とあと何か』

土曜日の実験室―詩と批評とあと何か (Infas books)

土曜日の実験室―詩と批評とあと何か (Infas books)

 著者も言っているように「ユリイカ」みたいなサブタイトルですが、詩は載っていません。映画やアニメや漫画などの批評的な作品。
 【いやほんと、どうでもいいんです実際 『物語る絵画』について】というBTのインタビュー記事にあった「引用」の話がとても興味深い。著者の意図するものが読者に届かない歯がゆさ。
 しかし、こういうの読むと『攻殻機動隊』は観とかなきゃいけないよなあとしみじみ思います。『エヴァ』『攻殻』「ジブリ」はやっぱ教養として必要なのだ。




 次回は「宗教」系の棚晒しを予定。