時雨莊圖書室『文ヲノ棚』参段目
ああ、ついでに氷も入れてくれ。
というわけで、今日も猛暑日なのでしょうか。暑いです。
蔵書晒し企画3回目、予定を変更し「神話」系でゆきます。
次田真幸『古事記』
- 作者: 次田真幸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1977/12/08
- メディア: 文庫
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もとの『古事記』同様に上中下巻3冊から成り、上巻から下巻が出るまでには7年もの歳月がかかっています。また、次田氏は下巻を著した直後に亡くなられています。そういったことを踏まえて読むと、また違った感動を得られます。
色々な形で現代でも引用される古事記。読みやすく内容も面白いので、大変オススメです。
ヒュギーヌス『ギリシャ神話』
- 作者: ヒュギーヌス,松田治,青山照男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/11
- メディア: 文庫
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すっごく読み辛いです。
Aは何々をした。Bは何々をした。Cは何々をした。AとBは兄弟である。DはEと共にF国を滅ぼした。これによってG率いるH国も同様に衰退した。
極端に言えばこういう文がずうっと続いている。眠いし全体像を捕らえにくいです。
まあ、上で紹介した『古事記』も似たようなものなのですが、あちらは解説などが豊富なので問題ないのです。
そこで、次の本が有効になります。
吉田敦彦『面白いほどよくわかるギリシャ神話』
面白いほどよくわかるギリシャ神話―天地創造からヘラクレスまで、壮大な神話世界のすべて (学校で教えない教科書)
- 作者: 吉田敦彦
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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これ片手に読むのが吉。
K・クロスリィ-ホランド『北欧神話物語』
FFやらバンプやらでもちょくちょく引用される北欧神話。家具や雑貨なんかも「北欧」という文字がつくと、なんだかオシャレに感じる不思議。「ほくおう」っていう響きが好きです。多分日本じゃ最も有名な北欧神話の本じゃないだろうか。訳も丁寧だし、装丁も素敵なのでそれも頷けます。
傍らに置くべき本はあまり必要無いとは思いますが、一冊紹介しておきます。
造事務所/著 東ゆみこ/監修『「世界の神々」がよくわかる本』
「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで (PHP文庫)
- 作者: 東ゆみこ,造事務所
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/12/02
- メディア: 文庫
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イメージしにくい神々の姿が、絵と文章で紹介されています。
ギリシャ、北欧、ケルト、インド、メソポタミア、エジプト、そしてクトゥルー神話までが収められています。これらの神話を読む際にさらっと視ておくと良いと思います。
しかし暑い。体温より空気の方が熱いなんて。
(文ヲ)