内田康夫『軽井沢殺人事件』

Shigure-sou2007-10-04

突然ですが、11月の学園祭シーズンに時雨荘一行は軽井沢へ旅行に行くコトになりました。
一時期どっかのN瀬R之介とかゆーバカが駄々をこねて話が拗れましたが…ww
というわけで、予習をかねてこの作品を再読。
たぶん旅行から帰って来たらまたそれぞれに感想をUPすると思います。

軽井沢殺人事件 (光文社文庫)

軽井沢殺人事件 (光文社文庫)

あらすじ

謎の言葉「ホトケのオデコ」を遺して、インチキ商法で世間を騒がせた商事会社の幹部社員が事故死した。全国手配で浮かんだのは、政界に隠然たる力を持つフィクサーの影。一方、軽井沢で、警視庁の公安部員が不審な死を遂げた――。
おなじみ名探偵・浅見光彦と、「信濃コロンボ」こと竹村警部が初共演!霧の軽井沢を舞台に、上流社会と日本の暗部を暴く!
(光文社文庫より抜粋)

独断と偏見による感想

久しぶりに読んだけど面白かった。
内田康夫浅見光彦シリーズにハマったのは中学の頃だったと思う。
それまでは西村京太郎の十津川警部シリーズにハマっていて、この浅見光彦シリーズを経て、綾辻行人の《館》シリーズや有栖川有栖の《作家アリス》シリーズに代表される「新本格モノ」に方針転換した気がする。


亡父は元大蔵官僚、兄は警察庁刑事局長と言う名家の次男坊でフリーのルポライター
長身かつ甘いマスクで33歳の独身貴族。愛車はローンで買った白のソアラリミテッド。


…カッコ良過ぎる。


ドラマの沢村一樹(TBS系)とか中村俊介(CX系)はハマり役…と言いたい所だが、個人的には昔の辰巳琢郎が一番ハマってた気がする。一番“ええトコのボンボン”っぽい。
原作者の内田康夫氏的には榎木孝明が一番イメージに合っていたらしく、浅見光彦役を卒業したと思ったら、お兄さんの浅見刑事局長(47歳)役にエスカレーター式に異動。原作者の力ってスゴイな。
一時期水谷豊も演じていたらしいけど、ちょっとイメージと違うと言って外されたらしいし。
やっぱ水谷豊は「相棒」の杉下右京警部が一番似合ってるかな??
ちなみに僕が理想とする男性像は杉下右京警部です。
水谷豊ではなく、あえて杉下右京警部。
あの変人さと頭脳明晰さのハーモニーが素晴らしい。尊敬。

▲♪ダンディズム〜♪ww


浅見光彦シリーズは、西村京太郎の十津川警部シリーズと並ぶ、サスペンスドラマの代名詞だと思う。
浅見光彦シリーズと十津川警部シリーズに共通して言えることは、1つの作品で“旅情”と“ミステリー”の両方を楽しめるという点だ。
2時間ドラマを観ても、大体観光都市が舞台になっていることが多い。その際たる物は京都だろう。
そして、大体において殺人現場が観光名所の近くだったり、捜査のシーンで観光名所近辺を捜査していたりする。
行ったことがない場所でも行った気分になれると言うのは嬉しい。
まあ、京都の場合は2時間ドラマの原作者として知られる故・山村美紗と西村京太郎が京都に住んでいたというのが理由の一つかもしれない。
が、さすがに旅行の参考にはならないですね。やっぱガイドブックを買うべきかも。



ちなみに余談ですが、今年の春に天音と泊まった山梨・下部温泉の宿は、同じ浅見光彦シリーズの『日蓮伝説殺人事件』に登場していたそうです。