市川拓司『そのときは彼によろしく』
映画化で話題になっていたので読んでみました。
- 作者: 市川拓司
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 文庫
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あらすじ
小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして――。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊りしてもいい?」
出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして別れること……。この小説に書かれているのは、人間の持つ数多くの優しさと心の強さです。
ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー!
独断と偏見による感想
いやぁ、久しぶりにいい本だったなぁ!!
勢いで1日で読めました!!ヽ(´∀`)ノ
昨今の恋愛小説にありがちなバッドエンドではなく、ちゃんとしたハッピーエンドというのもいい。
文体もなかなか整ってる。喩えるなら、村上春樹に近い系統。
平板だがその分読み易く、引き込まれる。
……ここで「春樹チルドレン」と言い切ってしまいたかったんですが、話によると市川拓司氏は今までに一度も村上春樹作品を読んだコトがないそうです。
参考:http://media.excite.co.jp/book/special/dousuruno/p05.html
「春樹ブラザーズ」って……ww
ちなみにこの作品を長澤まさみ・山田孝之・塚本高史というキャストで映画化するんですが……作中内の登場人物の年齢は29歳。
長澤まさみは明日辺りに20歳になるはずですし、山田孝之も塚本高史もまだ24歳くらいだった気が……。
映画化の際に年齢設定を変えてしまうのはどうかと思いますよ。はい。