島本理生『シルエット』『リトル・バイ・リトル』

暇潰しに買ってみた初・島本理生作品。

シルエット (講談社文庫)

シルエット (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)


あらすじ

『シルエット』

女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。今の恋人、大学生のせっちゃん…人を強く求めることのよろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く群像新人賞優秀作の表題作と15歳のデビュー作他1篇を収録する、せつなくていとおしい、等身大の恋愛小説。


『リトル・バイ・リトル』

ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。家族は、母、小学校二年生の異父妹の女三人。習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、二番目の父―。「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、わずかずつ輪郭を帯びてゆく青春を描いた、第二十五回野間文芸新人賞受賞作。

独断と偏見による感想

うーん…何なんだろうな。
どちらもものすごく物語が淡々と進行して行く。
別に何があるってわけじゃない。
話に抑揚がないですね。
ただホントに日常の出来事を日記のように書き記しているだけ、みたいな。
最近の若い女性の観点ってそんなものなのだろうか。
もうこうなると「ボルヴィック文学」*1とでも呼びたくなるww


最近の女性作家はこういうパターンが多い気がする。
綿矢りさも同じ印象を受けた。
もう少し他の作品も読んでみないと分からないけど、何かの文学賞を受賞してたとしても、そんなに立派な作品とは限らないってコトですかね。

*1:ミネラルウォーターのように無味無色